マカオ、2024年1Q工業輸出状況調査結果公表…向こう6ヶ月見通しは慎重維持

 マカオ政府経済・科技発展局は7月5日、今年第1四半期(2024年1〜3月期)の工業輸出状況調査結果を公表。

 今年第1四半期の主な輸出品は薬品、電子製品・電器、たばこ、衣料品、その他食品だった。

 調査回答メーカーの今年第1四半期における手元の受注は平均3.6ヶ月分で、前の四半期から0.5ヶ月分減少。内訳は薬品が5.5ヶ月でトップ。以下、衣料品製造業、電子・電気機器、その他非紡績品はそれぞれ4.9ヶ月、2.5ヶ月、2.1ヶ月。

 輸出先について、市場四半期別受注状況総合指数による輸出の見通しが比較的良好な市場はEUで、指数変動は21.1%。一方、その他米州と米国はそれぞれ-21.1%、-13.8%とふるわなかった。

 向こう6ヶ月の輸出の見通しについてはデータから慎重を維持した様子がうかがえた。ポジティブと回答したメーカーの割合が前の四半期から0.5ポイント上昇の36.4%で、軽微な上昇が36.2%、顕著な上昇は0.2%に。ネガティブとした割合は32.3ポイント下落の20.5%で、軽微な下落が0.6%、顕著な下落が19.9%、顕著な変動なしが31.8ポイント上昇の43.1%。

 輸出活動における課題として、調査回答メーカーの59.2%が受注不足、49.2%が外地市場との価格競争の激化、41.5%が原材料価格の上昇を挙げた。向こう3ヶ月の展望についても、39.6%が受注不足、28.1%が外地市場との価格競争の激化とした。

マカオ歴史市街地区にあるモンテの砦から望む町並み(資料)=2020年4月本紙撮影

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