マカオの大坑遺跡保護展示区が1ヶ月にわたりクローズ…メンテナンス作業実施

 マカオ政府文化局(ICM)は7月8日、マカオ半島の高園街にある大坑遺跡保護展示区について、メンテナンス作業のため同月10日から8月10日までの1ヶ月間にわたってクローズすると発表した。

 大坑遺跡保護展示区は著名な世界遺産・聖ポール天主堂跡の後方に位置し、かつてカトリック・イエズス会による聖ポール大学(聖保禄学院)があったとされる場所。2010年から2012年にかけてICMと中国社会科学院考古研究所がこの場所で合同発掘調査を行った際、深さ9.8メートル、直径約5.8メートルの岩盤を掘って人工的に造られた大穴が見つかり、明朝末期から清朝初期(16世紀後半から17世紀中頃)に海外へ輸出された磁器の断片や建築部材などが出土した。当時、マカオが海洋シルクロードの重要な中継港、貿易拠点としての役割を果たしていたことを考古学的に証明する重要な遺跡として評価されており、2021年9月から一般公開されている。

高園街大坑遺跡保護展示区のイメージ(写真:ICM)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ司法警察局は10月4日、同月2日にコタイ地区の統合型リゾート(IR)施設内でゲーミング(カ…
  2.  マカオ司法警察局(PJ)は10月4日、年間最大の多客期のひとつにあたる国慶節ゴールデンウィーク期…
  3.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…
  4.  マカオは面積約32平方キロ(東京の山手線の内側の約半分に相当)、人口約68万人という小さな地域だ…
  5.  マカオ政府金融管理局が10月3日に公表した今年(2024年)8月の貨幣・金融統計の中で、マカオの…

ピックアップ記事

  1.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  2.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  5.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…

注目記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年10月号
(vol.136)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun