マカオのキタホオジロテナガザルが広州動物園へ移送…繁殖計画参加のため

 マカオ市政署(IAM)は7月10日、コロアン島にある石排灣郊野公園で飼育・展示してきたキタホオジロテナガザル1頭につき、繁殖計画に参加するため、同月内にも広東省の広州動物園に移送することを明らかにした。

 同署によれば、キタホオジロテナガザルは中国の第一級保護動物で、ワシントン条約規制対象種とされているとのこと。

 今回広州への移送が決まったマカオのキタホオジロテナガザルは1995年に公園で遺棄されているところを保護されたもので、長年にわたってマカオ市民から”黒仔(参考訳:クロくん)”の愛称で親しまれてきた。

 同署では、これまで中国本土及び周辺地域の動物飼育機関との間で飼育技術の向上や種の保存の協力関係を維持してきたとし、中国本土の動物専門家チームによる観察と研究分析を経て黒仔の遺伝子が種の保存の観点から重要と判断され、繁殖計画への参加が決まったとした。すでに黒仔は移送に備えて検疫をスタートしているという。

マカオから広州動物園に移送されることが決まったキタホオジロテナガザルの黒仔(写真:IAM)

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