マカオで今年5人目の輸入性デング熱感染者確認…患者にスリランカとフィリピン出張歴

 マカオ政府衛生局(SSM)は7月17日夜、マカオ域内で今年(2024年)5人目の輸入性デング熱感染例を確認したと発表。

 SSMによれば、患者はタイパ島北西部にあるマンションに居住するマカオ人の女性(41)で、同僚3人とともに7月2日から5日までスリランカへ出張し、マカオへ戻った後の8日に頭痛と関節痛の症状が現れ、9日には発熱が加わったが、同日から12日まで単独でフィリピンへ出張し、再びマカオへ戻った後、15日に全身に発疹が出現したことから私立総合病院の科大醫院を受診するに至り、17日に同院でデング熱検査を受検し、デング熱Ⅲ型に感染していることが確認されたとのこと。目下、患者の容体は安定しており、自宅で静養しているという。

 患者はSSMの疫学調査に対し、同住の家族及びスリランカ出張に同行した同僚に類似の症状は出現しておらず、またマカオへ戻った後の出勤歴はなく、公園へ行ったり野外活動にも参加していないと説明。SSMでは、患者の渡航歴、発症時間、検査結果を踏まえ、輸入性デング熱であると判断したとし、患者のマカオの住居周辺に職員を派遣して蚊の駆除を実施するとした。

 SSMでは今回のケースを受け、SSMでは市民に対して適切なデング熱感染予防策を講じるよう累次の呼びかけを行った。昨年のマカオにおけるデング熱感染確認は7例、今年に入って以降のデング熱感染確認例は2月(1件)、5月(1件)、6月(2件)の4例で、すべて輸入性事案(患者にマレーシア、ブラジル、タイ、インドネシア滞在歴)だった。

マカオの街頭に掲出されているデング熱への注意を呼びかけるサイネージ(資料)=本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオを中心にアジア、欧州で統合型リゾート(IR)施設の開発・所有・運営を行うメルコリゾーツ&エ…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営する澳門輕…
  3.  マカオ政府統計調査局は11月20日、今年(2024年)1〜9月の小売業販売額調査結果を公表。 …
  4.  マカオ政府統計・センサス局は11月20日、今年第3四半期(2024年7〜9月)の金融業人材需給及…
  5.  マカオ政府公共建設局(DSOP)の発表によれば、コタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  2.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…
  4.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  5.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年11月号
(vol.137)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun