マカオ、カジノで負けカネが必要と路上で声かけ模造品スマホ販売…中国人の女逮捕

 マカオ治安警察局は7月17日、マカオ半島北部にある關閘エリアの路上にいた男性に声をかけて模造品のスマートフォン1台を販売したとして、40代の中国人(中国本土居民)の女を詐欺罪で逮捕したと発表。

 同局の発表によれば、今年(2024年)4月28日に被害者男性が容疑者の女から「カジノで負け手持ちの現金がなくなったのでスマートフォンを売って急場をしのぎたい」などと声をかけられ、交渉の末に5300パタカ(日本円換算:約10.6万円)で購入することにしたが、後に確認したところほぼ使えない代物だったことに気づき、詐欺にあった可能性があるとして警察へ通報するに至ったとのこと。

 通報を受けた同局が「天眼」と呼ばれる公共エリアの監視システム及び現場周辺店舗の監視カメラ映像を活用して容疑者の女を特定し、女が7月14日に中国本土から關閘イミグレーションを経由してマカオ入りした際に身柄を確保することに成功。この際、女は被害者に売ったものと同種とみられる模造品のスマートフォン4台を所持していたという。

 女は同局の調べに対して4月の事案への関与を認めた上、動機はカジノで負けたことで、詐取した金銭は使い果たしたなどと供述。同局では女を詐欺罪で検察院送致する方針とした。

 このところマカオでは模造品のスマートフォンを通行人に販売する詐欺事件がしばしば発生している。

模造品のスマートフォンを販売したとして詐欺容疑で逮捕された女(写真:マカオ治安警察局)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ司法警察局は10月17日、マカオでコカインを密売したとして同月15日にタンザニア人旅客の男…
  2.  このほどマカオ政府財政局(DSF)が公表した最新統計によれば、今年(2024年)9月の住宅売買・…
  3.  マカオ・コタイ地区にある統合型リゾート(IR)「ギャラクシーマカオ(澳門銀河)」運営会社は10月…
  4.  マカオで統合型リゾート(IR)「MGMマカオ」及び「MGMコタイ」を運営するMGMチャイナホール…
  5.  マカオ政府衛生局(SSM)は10月16日夜、マカオ域内で今年(2024年)12、13人目の輸入性…

ピックアップ記事

  1.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  2.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  5.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…

注目記事

  1.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年10月号
(vol.136)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun