マカオ、高配当のカジノVIPルーム投資騙り多額の現金詐取…中国人の男1人逮捕

 マカオ司法警察局は7月22日に会見を開き、高配当のカジノVIP投資を騙って1人の被害者から多額の現金を詐取したとして、中国人(中国本土居民)の男(30代)を逮捕したと発表。

 同局によれば、同月20日にコタイ地区にあるカジノ施設内で発生した客の男女2人による金銭トラブルをきっかけに明るみになったものとのこと。このうち女性(中国人)が詐欺被害を訴え、2019年10月にトラブル相手の男の仲間の男からマカオのカジノに併設するVIPルームへ投資をするだけで年利24%の高配当を得られると勧誘を受け、その後にトラブル相手の男とともに何度も”視察”と称してカジノを案内をされ、この投資話を信じて2020年までの間に複数回にわたって合計300万人民元(日本円換算:約6430万円)を指定された中国本土の銀行に振り込んだが、全く配当が得られず、問い詰めたところ相手が自発的に同額の借用書を用意してきたものの、その後も配当や元本の返還はなく、言い訳を繰り返す遅延行為を受け、音信不通となっていた中、20日に当該カジノ施設へ来た際に偶然視察案内役の男を発見し、カネの返還をめぐって言い争いとなり、警備員が気づいて警察へ通報したという。

 同局では、捜査で得られた情報を総合し、男を巨額詐欺罪で検察院送致するとともに、勧誘を行った人物の行方を追っているとした。

警察による会見の様子=2024年7月22日(写真:マカオ国際司法警察局)

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