マカオ、2024年上半期の平均ホテル客室稼働率は84.0%…宿泊客数コロナ前同時期上回る

 マカオは人口約68万人、面積約32平方キロという小さな街だが、世界遺産やカジノを核とした大型IR(統合型リゾート)に加え、マカオグランプリをはじめとした大規模イベントが数多く開催されるアジア有数の国際観光都市として知られる。

 今年6月のインバウンド旅客数は前年同月から15.5%増の255万1318人。今年上半期累計では前年同時期から43.6%増の1671万9983人(延べ、以下同)で、コロナ前2019年同時期の82.4%まで回復した。

 マカオ政府統計・センサス局は7月29日、今年6月及び上半期のホテル宿泊客関連統計を公表。今年6月の平均ホテル客室稼働率は82.7%で、前年同月から1.4ポイント(pt)下落、前月からも0.9pt下落。

 ホテル等級別では、5つ星が前年同月から1.5pt下落の84.0%、4つ星が1.7pt下落の79.5%、3つ星が2.8pt下落の80.6%、2つ星ホテルが3.3pt上昇の88.5%、エコノミー宿泊施設が4.0pt上昇の77.4%。なお、5つ星ホテルの供給客室数が9.2%増、4つ星ホテルが6.5%増、3つ星ホテルが5.1%増、2つ星ホテルが27.1%増、エコノミー宿泊施設が26.6%増だった点も考慮する必要がある。

 今年6月末現在、マカオで営業中のホテル数は前年同時期から12軒増の143軒、供給客室数は9.1%増の4.69万室あり、このうち5つ星ホテルが3軒増の38軒で、供給客室数は全体の60.3%を占める2.83万室。

 今年6月のマカオのホテル宿泊客数は前年同月から0.4%増の114.2万人、ホテル宿泊客の平均滞在時間は前年同月から0.1日短い1.6日。

 前年同月からホテル宿泊客数は増加しており、客室稼働率の下落は供給数の増が主要因。

 今年上半期の平均ホテル客室稼働率は前年同時期から6.1pt上昇の84.0%。ホテル宿泊客数は20.4%増の727.7万人。ホテル宿泊客の平均滞在時間は横ばいの1.7日で、コロナ前2019年同時期からは0.2日延びた。

大型カジノIR(統合型リゾート)が建ち並ぶマカオ・コタイ地区の夜景(資料)=2020年7月本紙撮影

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