マカオ 2024年7月前半の住宅不動産市場、前月後半から取引数・平均平米単価ともマイナス

 マカオ政府財政局(DSF)が8月1日付で公表した最新統計によれば、今年(2024年)7月前半の住宅売買・移転にかかる不動産印紙税の対象となった取引件数は前月後半から65件減(24%減)の204件だったとのこと。

 実用面積あたり平均平米単価についても前月後半から8.5%下落となる9万4905パタカ(日本円換算:約177万円)に。

 マカオでは昨年1月初旬のウィズコロナ転換を機にインバウンド市場の回復が進み、経済波及効果が期待されている。一方で、不動産市場については相次ぐ利上げといった懸念材料も存在。しばらくの間、取引件数、平均平米単価とも振るわない状況が続いていた。今年の年初からは不動産価格抑制策の一部緩和もスタートしたが、目立ったかたちでのポジティブな影響は見受けられず、4月20日から不動産価格加熱抑制策が全面撤廃されるに至り、以降の動向が注目されている。

マカオの新興住宅街にあたるタイパ新城区の町並み(資料)=2023年10月本紙撮影

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