マカオ、カジノで負けた中国人の女2人が寸借詐欺で逮捕

 マカオ治安警察局は8月8日、マカオ半島北西部にある筷子基エリアの路上で地元男性にいわゆる寸借詐欺を行ったとして30代の中国人(中国本土居民)の女2人を逮捕したと発表。

 同月4日夜、被害者は路上で女2人に声をかけられ、カジノで負け手元の現金がなくなったなどと借銭を求められたため、夜間に路頭に迷うのは困るだろうとの親切心で必ず翌日返済することを約束させ、連絡先を交換した上、現金2200パタカ(日本円換算:約4万円)を貸したという。翌日、被害者が相手側へ返済に関する連絡を入れたところ、相手は言い訳を繰り返して返済を拒み、その後に連絡が取れなくなったことから、詐欺に遭った可能性があるとして警察へ通報するに至ったとのこと。

 通報を受けた同局が「天眼」と呼ばれる公共エリアの監視システムやホテルの監視カメラ映像を分析して容疑者の女2人を絞り込み、6日にマカオ半島の風順堂区にあるホテル内で逮捕に成功。2人は通報者の男性から金を借りたことは認めたものの、相手の連絡先を紛失して返済のやり取りができなくなったと供述したが、捜査で得られた情報から2人が詐欺罪に触れる行為をしたことは明らかで、同罪で検察院送致する方針とした。

寸借詐欺で逮捕された女ら(写真:マカオ治安警察局)

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