マカオで2日連続違法両替商の一斉摘発実施…計47人逮捕、大半が中国江西省出身

 マカオ司法警察局は8月14日、前日(13日)朝に続いて前夜と同日にかけて換銭党と呼ばれる違法両替商に対する一斉摘発を実施し、中国人(中国本土居民)の11人(男8人、女3人)を逮捕するとともに、全員について同日午後4時に中国本土の警察当局へ身柄を引き渡したと発表。

 前日朝の一斉摘発と合わせ、2日間で逮捕、中国本土側へ身柄を引き渡しとなった違法両替商の数は計47人(男34人、女13人)で、年齢は22〜56歳、出身地は江西省が40人、遼寧省と広東省が各3人、黒竜江省が1人。また、計約192万香港ドル(日本円換算:約3633万円)の現金と70万香港ドル(約1324万円)分を上回るゲーミングチップを押収したとのこと。

マカオ司法警察局から中国本土警察当局への引き渡しの様子=2024年8月14日(写真:マカオ司法警察局)

 同局では、今回の一斉摘発を契機に、今後もパトロールや情報交流の強化、中国本土側との協力関係の一層の緊密化を図るなどを通じて違法両替に対する取り締まりを強化して臨むみ、社会治安の安定確保に尽力する考えを示した。

 近年マカオでは違法両替商がカジノ施設内外で暗躍し、暴力、詐欺、窃盗、密航などさまざまな事件を引き起こしてきたことから、犯罪の温床として社会的問題化。中国本土の公安当局は今年(2024年)5月からがこれを撲滅するための包括的な作戦を展開しており、マカオ司法警察局でも積極的な協力と連携を強化して共同で対応にあたっているという。

マカオ司法警察局から中国本土警察当局への引き渡しの様子=2024年8月14日(写真:マカオ司法警察局)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオの統合型リゾート(IR)運営企業ギャラクシーエンターテインメントグループ(GEG)は9月1…
  2.  マカオの統合型リゾート(IR)運営企業サンズチャイナリミテッドとマカオバドミントン連盟は9月10…
  3.  マカオ・コタイ地区にある統合型リゾート(IR)運営会社は9月10日、複数回グラミー賞にノミネート…
  4.  マカオは今年(2024年)五年に一度のマカオ特別行政区行政長官選挙イヤーを迎えている。マカオ行政…
  5.  マカオ・コタイ地区にある統合型リゾート(IR)スタジオ・シティ運営会社は9月10日、中秋節に合わ…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  2.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  3.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  5.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  3.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  4.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  5.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年9月号
(vol.135)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun