マカオ、カジノディーラーが勤務中にチップ盗む…6回にわたり約587万円分

 マカオ司法警察局は8月16日、勤務中に合計31万香港ドル(日本円換算:約587万円)分のゲーミング(カジノ)チップを盗んだマカオ人のカジノディーラー職の男(37)を加重窃盗罪で逮捕、検察院送致したと発表。

 警察発表によれば、同月14日にカジノ施設からディーラー職の男1人が今年(2024年)6月からバカラのゲーミングテーブルにあるチップ置き場から計25万香港ドル(日本円換算:約474万円)分のチップを盗んだ疑いがあるとの通報が寄せられたという。通報を受けた同局が男の担当するテーブルの監視を行っていたところ、16日未明、男が周囲に客と同僚がいないタイミングで額面1万香港ドルのチップ6枚、計6万香港ドル(約114万円)分をチップ置き場から抜き出し、腰と下着の間に挟んだことを確認。すぐに警察官が現場へ急行し、逮捕に至ったとのこと。

 男は同局の調べに対し、今年6月から(直近を除いて)5回にわたり毎回5万香港ドル(約95万円)分のチップを盗んだことを認めた上、チップは一旦バックヤードのロッカーに保管し、タイミングを見計らって施設外に持ち出していたなどと説明。その後、男の自宅の捜索で10万香港ドル分のチップが発見され、残る15万香港ドル(約284万円)分については別のカジノ施設でのギャンブルで使い果たしたという。

 なお、男は2011年からカジノディーラーとして働いていたとのこと。ゲーミングチップはカジノテーブルでベットする際に使われるツール。今回の事件で盗まれたのは、カジノ施設内にあるキャッシャー窓口で容易に額面の現金と交換することができるキャッシュチップと呼ばれるもの。マカオでは、しばしばチップを狙った犯罪が発生している。

警察が公開した証拠品(写真:マカオ司法警察局)

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