2023年マカオの国際収支は約801億円の黒字に

 マカオ金融管理局は8月30日、昨年(2023年)のマカオと世界各地の対外経済取引を反映した国際収支バランスシートの初歩推計を公表。

 昨年のマカオの経常収支は1367億パタカ(日本円換算:約2兆4886億円)の黒字で、黒字額は前年から1138億パタカ(約2兆0717億円)増。主要因としてサービス貿易の黒字が財貨貿易の赤字、第1次及び第2次所得収支の純流出を相殺したことを挙げた。昨年のマカオの財貨輸出は前年から27.1%減、これにより財貨収支の赤字は205億パタカ(約3732億円)拡大の987億パタカ(約1兆7968億円)となったが、サービス収支の黒字がツーリズムサービス輸出の増加により前年から755億パタカ(約1兆3745億円)増の2634億パタカ(約4兆7951億円)に。

 金融収支については、非準備性金融資産が902億パタカ(約1兆6421億円)の純流出で、前年は46億パタカ(約837億円)の純流入だった。

 金融収支中の準備性金融資産は、価格及び為替等の要素の影響を除いた後、44億パタカ(約801億円)の増となり、これが昨年の国際収支の黒字額に相当するとした。なお、マカオの国際収支が黒字となるのは2年ぶり。

マカオ金融管理局ビル(資料)=2020年7月本紙撮影

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