マカオ税関が著名ブランドの商標権侵害商品販売した衣料品店摘発…中国本土から仕入れ

 澳門海關(マカオ税関)は8月30日、同月29日に商標権侵害事案を1件摘発したと発表。

 税関によれば、粤港澳(広東・香港・マカオ)商標権保護合同取り締まり作戦の一環としてマカオ各地のショップに対する巡回を強化して臨む中、マカオ半島の高士徳エリアにある衣料品店で販売されていた商品の造りが雑だったことから、いわゆる偽ブランド品である可能性が浮上したとのこと。

 その後の捜査を経て、29日に同店へ立入検査を実施し、著名ブランドの商標権を侵害しているとみられる大量の衣類、靴、革ベルト、アクセサリーなど57点、正規品の価格にして約87万9000パタカ(日本円換算:約1600万円)相当を発見・押収し、同局が委託した専門家による鑑定の結果、偽物であることが確認されたという。

商標権侵害事案の証拠品(写真:澳門海關)

 店舗の責任者の女(48)は税関の調べに対し、当該商品は1点あたり300〜2000パタカ(約5500〜3万6400円)で中国本土から仕入れた上、1.5〜1.8倍の価格をつけて販売し、利益を得ていたと説明したといい、女を知的財産権関連法違反で起訴済みとした。

 税関では、商標権侵害商品の販売は犯罪行為であり、市民に対して関与しないこと、また見かけた場合は税関のホットラインに通報するよう呼びかけを行った。

店舗に対する立入検査の様子(写真:澳門海關)

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