マカオ、2024年8月のカジノ売上は14.8%増の約3590億円…1〜8月累計では36.7%増の約2.7兆円

 マカオ政府博彩監察協調局(DICJ)は9月1日、今年(2024年)8月の月次カジノ売上(粗収益、Gross Gaming Revenue=GGR)統計を公表。

 今年8月のカジノ売上は前年同月から14.8%増の197.54億パタカ(日本円換算:約3590億円)で、対前月でも6.2%増。コロナ前の2019年同月から回復率は81.4%。

 8月の営業日は31日で、前月と同じ。今年8月の1営業日あたりの平均売上は前月を0.37億パタカ(約6.7億円)上回る6.37億パタカ(約115.8億円)だった。

 今年1〜8月累計のカジノ売上は前年同時期から33.4%増の1521.02億パタカ(約2兆7645億円)。変動率は前月時点から3.3ポイント縮小。2019年同時期からの回復率は76.7%。

 マカオは昨年1月初頭にウィズコロナへ転換。アフターコロナ初年となった昨年のカジノ売上は3月から本格的な回復が進み、夏場以降に加速、年末まで勢いを維持し、昨年通期のカジノ売上は前年から333.8%増、2019年の62.6%に相当する1830.59億パタカ(約3兆3272億円)に。政府は市場の回復が進む状況を受け、2024年の財政予算でカジノ売上目標を前年の1300億パタカ(約2兆3628億円)から2160億パタカ(約3兆9259億円)、月額にして180億パタカ(約3272億円)へ引き上げ、財政収支の均衡を実現するとしており、今年ここまで単月で目標を下回ったのは6月のみで、目標を上回るペースで進捗している。

カジノのイメージ(資料)=本紙撮影

【資料1】2024年マカオの月次カジノ売上の推移(カッコ内は前年比)
・1月:193.37億パタカ=約3515億円(67.0%減)
・2月:184.86億パタカ=約3360億円(79.1%増)
・3月:195.03億パタカ=約3545億円(53.1%増)
・4月:185.45億パタカ=約3371億円(26.0%増)
・5月:201.88億パタカ=約3669億円(29.7%増)
・6月:176.94億パタカ=約3216億円(16.4%増)
・7月:185.95億パタカ=約3380億円(11.6%増)
・8月:197.54億パタカ=約3590億円(14.8%増)
>1〜8月累計:1521.02億パタカ=約3兆3272億円(33.4%増)

【資料2】2013年〜2023年マカオの年間カジノ売上の推移(カッコ内は前年比)
・2013年:3607.49億パタカ=約6兆5568億円(18.6%増)*ピーク時
・2014年:3515.21億パタカ=約6兆3891億円(2.6%減)
・2015年:2308.40億パタカ=約4兆1957億円(34.3%減)
・2016年:2232.10億パタカ=約4兆0570億円(3.3%減)
・2017年:2657.43億パタカ=約4兆8300億円(19.1%増)
・2018年:3028.46億パタカ=約5兆5044億円(14.0%増)
・2019年:2924.55億パタカ=約5兆3155億円(3.4%減)
・2020年:604.41億パタカ=約1兆0986億円(79.3%減)
・2021年:868.63億パタカ=約1兆5788億円(43.7%増)
・2022年:421.98億パタカ=約7670億円(51.4%減)
・2023年:1830.59億パタカ=約3兆3272億円(333.8%増)

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