マカオのアパートで無資格医療行為…オーバーステイのベトナム人の男逮捕、セクハラ通報で発覚

 マカオ司法警察局は9月5日、マカオで無資格にも関わらず薬剤の注射による美容医療行為に従事したとして30代のベトナム人の男(オーバーステイ状態)を逮捕したと発表。

 事件発覚のきっかけは約3ヶ月前に同局へ寄せられたセクハラ被害の通報だったとのこと。被害者のフィリピン人女性がマカオ半島中区にあるアパートの一室で理髪サービスを受けた際、ベトナム人の男1人からセクハラ行為を受けたとし、同局が詳しい事情を聞いたところ、この男が同じ部屋で他人に注射針を使用した医療行為をしているのを見たと話したことから、職務僭越罪での捜査に着手したという。

 9月4日、同局と衛生当局、薬物管理当局が合同で摘発を実施。当該アパートの一室内で上述のベトナム人の男を逮捕するとともに、未使用の注射器200点、美容用の注射薬84本(うち15本が開封済み)を押収。その後の衛生局による検査で、当該薬剤がマカオにおいて未登録、また使用許可を得ていないものであることが確認されたとのこと。

 その後の同局の調べで、男は専門資格を有しておらず、薬剤はインターネット通販で購入した後、ベトナムからマカオへ郵送し、2024年2月から直近まで約10人の客に注射をしたことが明らかになったという。同局では、男を職務僭越罪で検察院送致するとともに、オーバーステイ関連でも担当部門がフォーアップを進めるとした。

マカオ司法警察局(資料)=本紙撮影

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