マカオ、カジノ高利貸しの中国人7人逮捕…返済不能に陥り監禁された被害者が警察にメール送り発覚

 マカオ司法警察局は9月7日、非マカオ籍の男性ギャンブラーへ賭博用途のカネを高利で貸し付けた上、返済不能に陥った後にこの男性を監禁したとして中国人(中国本土居民)の20〜30代の中国人(中国本土居民)の男7人を逮捕したと発表。

 同局によれば、同月5日にマカオ半島新口岸地区にあるホテル客室内でカジノ高利貸しに監禁されているとする男性からメールで通報が寄せられたことを受け、警察官を当該ホテル客室へ向かわせ、被害者の男性1人を救出するとともに、部屋の中にいた男7人を逮捕。また、被疑者のうち1人の所持品の中から被害者の署名が入った借用書を発見したとのこと。

 被害者は同月3日にマカオ半島新口岸地区のカジノ内で上述の男7人から利息分として先に3000香港ドル(日本円換算:約5.5万円)を支払うこと、カジノのバカラゲームで勝った場合にベット額の2割を利息として支払うこと、借用書にサインすることを条件に賭博用途の現金3万香港ドル(約55万円)を借りてプレイしたが、しばらくして全額負け、ホテルの部屋に監禁された状態で返済を迫られたという。その後、監禁中に1万香港ドル(約18万円)を返済し、バカラゲームで勝った場合にベット額の2割を利息として支払うことを条件に7人から1万香港ドルを借り、7人による監視下でプレイするも、再び全額負け、完全に返済不能になったことから、同じ部屋に連れ戻され、返済を迫れる中、隙をみて警察にメールを送信するに至った。なお、被害者が救出時点までに7人へ支払った利息の合計は1万9000香港ドル(約35万円)に上ったとのこと。

 同局では容疑者の男7人を高利貸し及び監禁(他人の行動の自由剥奪)の罪で検察院送致する方針。

 マカオにおいては、アフターコロナでインバウンド旅客数が急回復する中、同様の事件がしばしば発生している。

警察が公開した証拠品(マカオ司法警察局)

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