マカオ衛生当局がデング熱の高リスクエリアで予防措置を展開

 マカオ政府衛生局(SSM)は9月9日夜、近日マカオの近隣地区の衛生当局から通知のあった3件のデング熱の感染確認例について、患者に潜伏期間中のマカオ滞在歴があったことがわかったが、具体的な感染地点が不明であることから、マカオにおける伝播リスクを排除できないとし、マカオ半島の青草街及び關閘エリア付近で予防措置を講じたことを明らかにした。

 このうち、マカオ半島青草街では同日、同局の職員が感染者の有無を確認するため、各戸を訪問し、臨時の採血ステーションを設けて感染疑いのある人の検査を実施するとともに、感染予防に関する情報提供を行ったとのこと。

 同局では、今年(2024年)5月から広東省の複数の地区で当地感染例の報告が相次いでおり、マカオにおけるデング熱伝播リスクが高まっているとして広く市民に対して注意を呼びかけた。

 なお、昨年のマカオにおけるデング熱感染確認は7例、今年に入って以降のデング熱感染確認例は2月(1件)、5月(1件)、6月(2件)、7月(1件)の5例で、すべて輸入性事案(患者にマレーシア、ブラジル、タイ、インドネシア、スリランカ・フィリピン滞在歴)だった。

マカオ半島青草街に設置された臨時採血ステーション=2024年9月9日(写真:SSM)

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