マカオ、銀行預金保護上限が80万パタカ(約1400万円)に引き上げ…インフレ対応で

 マカオにも日本の預金保険制度に相当する「存款保障制度」が存在するが、法改正により(2024年)10月1日から1金融機関ごとの預金者1人あたりの保護上限額が50万パタカ(日本円換算:約876万円)から80万パタカ(約1402万円)に引き上げられることになった。引き上げ幅は60%。

 これについてマカオ行政会は9月13日に行った会見の中で、2012年に存款保障制度を導入して以降、長年のインフレの蓄積を考慮すれば、現行の保護上限額である50万パタカの実質的価値は低下しており、近隣地区の経験を参考に上限引き上げに至ったと説明した。

 香港でも同様に(2024年)10月1日から50万香港ドルから80万香港ドルへの引き上げられることがアナウンス済み。*参考:香港ドルとマカオパタカの為替レートは1:1.03(固定)

マカオの銀行ATMのサイネージ(資料)=本紙撮影

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