北京からマカオへ向かう航空機内で現金盗む…中国人の男逮捕

 マカオ治安警察局と司法警察局は9月20日に合同会見を開き、マカオへ向かう航空機内で別の客の荷物の中から現金を盗んだとして50代の中国人(中国本土居民)の男を逮捕したと発表。

 前日(19日)午後、北京を出発した航空機がマカオへ到着した際、キャビンクルーが乗客に対して降機前に手荷物の中身を確認するよう呼びかけたところ、乗客1人が荷物棚に収納していたスーツケース内にあった財布の中から現金3万9000香港ドル(日本円換算:約72万円)がなくなっていたと申し出たため、クルーがマカオ国際空港運営会社を通じて警察へ通報したとのこと。

 通報を受けた警察が機内に入って捜査を進めたところ、荷物棚の中に毛布に包まれた状態の現金を発見。また、被害者とクルーのやり取りを見て、盗んだ現金を隠す様子を目撃した乗客の話などから被疑者の男を特定し、逮捕に成功。逮捕時、男は香港ドル、人民元、ユーロ、米ドル、韓国ウォン、タイバーツなどの外貨13種類を所持しており、余罪の可能性もあるという。

 男は警察の調べに対して協力拒否の姿勢を示しているが、乗客の目撃談や捜査で得られた数々の証拠から関与は濃厚とし、男を加重窃盗罪で検察院送致するとした。

 マカオ司法警察局は今年(2024年)に入って以降、機内窃盗事案が増加傾向にあることを受け、同月17日から航空業界の協力を得て機内窃盗被害防止プロモーションの展開をスタートしたばかり。同局では、公共交通機関を利用する際、身分証や現金、貴重品の管理に注意を払ってほしいと累次の呼びかけを行った。

警察が公開した証拠品(写真:マカオ治安警察局/マカオ司法警察局)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ治安警察局と司法警察局は9月20日に合同会見を開き、マカオへ向かう航空機内で別の客の荷物の…
  2.  マカオ政府統計・センサス局が9月20日に公表した資料によれば、今年(2024年)8月の総合消費者…
  3.  マカオ治安警察局は9月19日、マカオの路上で通行人から現金を詐取したとして40〜50代の中国人(…
  4.  マカオ・コタイ地区にある統合型リゾート(IR)スタジオ・シティを運営するメルコリゾーツ&エンター…
  5.  マカオは今年(2024年)五年に一度のマカオ特別行政区行政長官選挙イヤーを迎えている。マカオ行政…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  2.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  3.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  5.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…

注目記事

  1.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  2.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  3.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年9月号
(vol.135)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun