通貨供給量下落、預貸率上昇—14年3月
- 2014/5/10 12:50
- 産業・経済
マカオ政府金融管理局は5月5日、今年(2014年)3月の広義通貨供給量(廣義貨幣供應量)について、前月に続いて下落したとする最新統計を発表。融資総額の伸びが、預金総額を上回ったことから、総体銀行預貸率は上昇。
【マネーサプライ】
流通貨幣が2.3%の下落、通知預金は変わらず。M1は前月比0.4%減少すると同時に、準通貨負債が0.4%の下落となり、通貨供給量M2は前月比0.4%の減少で4,553億パタカとなった。昨年同月と比較してM1、M2ともに12.0%、16.4%の上昇。通貨ストラクチャーについては、M2に占めるマカオパタカの比重は24.6%で前月から0.1ポイント上昇、前年から0.1ポイント下落、香港ドルの比重は49.7%で、前月から0.7ポイント、前年から4.7ポイントのそれぞれ下落。
【預金】
マカオ居民による預金は前月から0.3%減の4,458億パタカ。通貨別ではマカオパタカが0.2%増、香港ドルが1.7%減、その他外貨が1.9%増。非マカオ居民による預金は前月から1.0%増の1,967億パタカ。公共部門の銀行システムへの預金は0.9%増の854億パタカに。これらを総合して計算した銀行システムの預金総額は前月比0.2%上昇の7,279億パタカとなった。
【融資】
地元民間部門への融資は前月比3.4%増の2,839億パタカ。マカオパタカと香港ドルの比率はそれぞれ28.7%と62.4%で、金額ベースでは816億と1,773億パタカ。対外部門への融資は前月比2.0%増の2,960億パタカ。マカオパタカと香港ドルの比率はそれぞれ1.9%と23.1%で、金額ベースでは55億パタカと684億香港ドル。
【預貸率】
銀行の地元市民に対する預貸率は3月末時点で前月末と比較して1.8ポイント上昇の53.4%。非マカオ居民含む総体預貸率は1.9ポイント上昇の79.7%。