第32回マカオ国際花火コンテスト最終日に日本代表・丸玉屋小勝煙火店が出場…10月6日午後9時打ち上げ

 マカオでは、毎年9月初旬から10月初旬にかけてマカオ政府旅遊局(MGTO)主催の「マカオ国際花火コンテスト」が開催され、秋の人気イベントのひとつとなっており、今年で32回目を迎える。

 マカオ国際花火コンテストは20世紀中頃にマカオで盛んだった花火及び爆竹製造業の保護と伝承を目的として1989年にスタート。通常の花火大会と異なり、国や地域を代表して出場する花火製造メーカーによる作品の美しさを競うコンペティション形式を採用しているのが特徴。

 今年は5夜にわたって開催され、残すところ第5夜(10月6日)のみとなり、日本代表(打ち上げ開始時間:午後9時)とポルトガル代表(午後9時40分)が出場する。

 日本代表として出場するのは、前年に続いて東京・府中市に本社を置く丸玉屋小勝煙火店。1864年創業、約150年の歴史を持つ老舗で、マカオ国際花火コンテストでは2019年、2016年、1993年大会で3度優勝したほか、2018年大会2位、2023年大会3位という成績を残している。同社を含む日本代表についても、優勝9回、2位6回、3位3回を誇る。

「マカオ国際花火コンテスト」に日本代表として出場するの丸玉屋小勝煙火店の作品イメージ(写真:MGTO)

 MGTOは10月3日、第5夜に出場する2チームの代表者が出席する会見を開き、丸玉屋小勝煙火店からは代表取締役の小勝康平氏が出席し、作品のテーマや見どころについて説明を行った。

 同社は今年で160周年を迎え、情熱を注いだものづくりと独創的な職人技に支えられ、世代を超えて花火芸術を受け継いできたとのこと。今回の作品テーマは「リバイバル・ジャパン〜未来への脈動〜」で、旋律の美を強調した花火に世界で愛される日本のアニメソング(YOASOBI『アイドル』など7曲)を組み合わせたパフォーマンスとなり、現地の皆さんに楽しんでいただきたら嬉しいとした。

 今大会は中華人民共和国の建国75周年とマカオの中国復帰25周年を記念して行われており、同社の作品の中にもマカオのシンボルフラワーであるハスの花を象ったものを用意したという。

 参考までに、MGTOでは最良の鑑賞候補地としてマカオ半島の「観音像〜観音像休憩区」、「マカオ科学館前防潮堤」、「沙格斯大馬路(マンダリンオリエンタルマカオ近く)」、「南灣・雅文湖畔(アニム・アルテ・ナンワン)」とタイパ島北部の「海洋大馬路一帯」を挙げている。

 コンテストの結果発表及び表彰式は10月6日のポルトガル代表チームの打ち上げ終了後に行われる予定。

記者会見に臨む丸玉屋小勝煙火店代表取締役の小勝康平氏(左)=2024年10月3日(写真:MGTO)

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