マカオ国際空港で上海蟹50匹の密輸入事案摘発

 澳門海關(マカオ税関)は10月6日、同月5日にマカオ国際空港の到着口にある税関検査場で未検疫の大閘蟹(いわゆる上海蟹)密輸入事案1件を摘発したと発表。

 税関によれば、税関検査場のグリーンレーン(申告物なし)を通過した旅客の女1人が同一包装の荷物を多数携行しており、税関職員が中に疑わしい物品が入っている可能性があるとみて女を呼び止め、当該荷物に対するX線検査を実施したところ、中から上海蟹50匹(計10キログラム)の発見に至ったという。

マカオ国際空港の到着口で発見された密輸の上海蟹(写真:澳門海關)

 上海蟹は今が旬の食材にあたるが、これをマカオへ輸入するにあたり、本来は事前の認可及び検疫といった諸手続きを経る必要がある。税関では、この34歳の中国人(中国本土居民)の女について、有効な申請書類を提示できず密輸入にあたるとし、対外貿易法違反=最大10万パタカ(日本円換算:約185万円)の罰金=で起訴済みとした。

 税関では、マカオの食の安全と市民の健康を保護するため、来歴不明の食品のマカオ流入に対する警戒を強化して臨んでいるとし、広く公衆に対して食材を携行してマカオへ持ち込む際には事前に関連する法律及び検疫規定を確認した上、遵守するよう呼びかけた。

X線の検査のモニタに映し出された上海蟹(写真:澳門海關)

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