マカオの救急車の香港乗り入れ訓練実施

 マカオと香港の間は2018年に開通した港珠澳大橋を経由して陸路での相互往来が可能となった。

 近年、さまざまな政策により中国本土、香港、マカオの三地の間でそれぞれの居民による往来が活発化する中、クロスボーダー救急車サービスの需要が増しているとし、三地の当局が実現に向けた準備を進めている。

 マカオ警察総局(SPU)は10月8日、同日マカオ特別行政区政府と香港特別行政区政府による初めての両地間でのクロスボーダー救急車による病人の輸送訓練を実施したと発表。

訓練でマカオから港珠澳大橋を経由して香港へ向かうマカオ消防局所属の救急車(写真:SPU)

 今回の訓練では、マカオの公立病院から香港の公立病院へ向けてのルートでテストを行い、出入境手続きを含む一連の病人輸送の流れが確認されたとのこと。訓練は順調に終わり、これから検証作業を経て、年内にもテスト運用を開始する計画という。

 なお、同局では、クロスボーダー救急車を実現するための条件として、送り出し側と受け入れ側の病院間で事前合意が成立していることが第一で、病人の医療上の必要性、安全性、有益性の考慮すると同時に、乱用を防止するための仕組みの整備が必要とした。

訓練でマカオからクロスボーダー救急車で搬送した病人が香港のプリンセスマーガレット病院に到着した際の様子(写真:SPU)

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