マカオ初の中水ステーションがコロアン島で着工

 マカオ政府海事・水務局(DSAMA)は10月23日、同日コロアン中水ステーション第1フェーズの起工式を行ったと発表。

 中水は排水を処理して循環利用するシステムで、マカオでの導入は初めてとなる。

 コロアン中水ステーションはコロアン下水処理場の隣に2段階に分けて建設され、今回着工する第1フェーズの工期は最大430営業日、給水能力は1日あたり2500立方メートルで、2026年に石排灣地区にある公営住宅団地及びマカオ大学横琴キャンパスに給水する計画。

 マカオにおける中水の利用シーンはトイレの洗浄水や緑化用水など、飲料水以外の目的としており、中水と上水の誤接続を避けるため、中水道管の色や材質は上水と異なるものにするとのこと。

 同局では、マカオは水資源に乏しく、原水のほとんどを中国本土からの供給に依存していることを挙げ、中水は貴重な水資源を再利用できるだけでなく、中国本土からマカオへ供給される原水の需要を減らすこともできるとした。

 同局は今後マカオ各所に中水ステーションを設ける計画で、マカオ全体の用水量に占める中水の割合を中期的(2026〜2029年)に5%、長期的(2030〜2034年)に10%以上とすることを目標として掲げている。

コロアン中水ステーション第1フェーズの起工式の様子=2024年10月23日(写真:DSAMA)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオを中心にアジア、欧州で統合型リゾート(IR)施設の開発・所有・運営を行うメルコリゾーツ&エ…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営する澳門輕…
  3.  マカオ政府統計調査局は11月20日、今年(2024年)1〜9月の小売業販売額調査結果を公表。 …
  4.  マカオ政府統計・センサス局は11月20日、今年第3四半期(2024年7〜9月)の金融業人材需給及…
  5.  マカオ政府公共建設局(DSOP)の発表によれば、コタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の…

ピックアップ記事

  1.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…
  4.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  5.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…

注目記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年11月号
(vol.137)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun