マカオで今年18例目の輸入性デング熱感染確認…患者は広東省中山市渡航歴ある60歳男性

 マカオ政府衛生局(SSM)は10月26日午後、マカオ域内で今年(2024年)18例目(月内13例目)となる輸入性デング熱感染例を確認したと発表。

 同局によれば、患者はマカオ半島の連勝馬路にあるマンションに住むマカオ居民の60歳男性で、10月19日から20日にかけて広東省中山市を訪れ、マカオへ戻った後の23日に筋肉痛等の症状が出現したが、この際に医療機関を受診することはなく、25日に発熱したことから、私立総合病院の鏡湖醫院を受診。同院での身体検査で腹部に発疹が見つかり、デング熱の疑いがあるとして血液検査を行い、デング熱Ⅰ型に感染していることが確認されるに至ったという。

 目下、患者の容体は安定。患者は同局の疫学調査に対し、発症後にマカオの公園を訪れたり野外活動に参加したことはなく、同住の家族に体調不良の者はいないと説明したとのこと。同局では、患者の渡航歴、発症時間、検査結果を踏まえ、輸入性デング熱であると判断し、患者のマカオの自宅及び主な活動場所周辺に職員を派遣して蚊の駆除を実施するとした。

 昨年のマカオにおける輸入性デング熱感染確認は7例だったが、今年は2月(1件)、5月(1件)、6月(2件)、7月(1件)、10月(13例)の計18例に達している。今年については、これに加えて10月に当地感染確認が1例。

 10月に入って以降、新規感染確認例が急増している状況で、同局は居民に対してデング熱を軽視せず、予防策の強化に努めてほしいと呼びかけた。

マカオ外港フェリーターミナルに掲出されている外遊先でのデング熱への注意を呼びかけるサイネージ(資料)=2024年8月本紙撮影

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