マカオで8日連続の輸入性デング熱感染確認…月内すでに17例、大半に広東省中山市または仏山市渡航歴

 マカオ政府衛生局(SSM)は10月30日夜、マカオ域内で今年(2024年)22例目(月内17例目)となる輸入性デング熱感染例を確認したと発表。

 同局によれば、患者はマカオ半島北西部の沙梨頭エリアにあるマンションに住むマカオ居民の女性(64)で、10月20〜24日に広東省中山市の親族を訪問。26日に頭痛、27日に発熱、筋肉・関節痛の症状が出現したため医療機関を受診したが、これら症状が持続したため28日に私立総合病院の鏡湖醫院を受診し、同院で実施した血液サンプル検査を受検した結果、デング熱Ⅰ型に感染していることが確認されたという。

 患者は同局の疫学調査に対し、発症後にマカオの公園を訪れたり野外活動に参加したことはないと説明。目下、患者の容体は安定しているが、同住の家族に類似の症状が出現しており、治療を受けているとのこと。同局では、患者の渡航歴、発症時間、検査結果を踏まえ、輸入性デング熱であると判断。速やかに患者のマカオの自宅及び主な活動場所周辺に職員を派遣して予防措置としての蚊の駆除を実施するとした。

 昨年のマカオにおけるデング熱感染確認は7例で、すべて輸入性だったが、今年は輸入性が2月(1件)、5月(1件)、6月(2件)、7月(1件)、10月(17例)の計22例に達しているほか、10月に当地感染確認が1例あった。

 今年の輸入性感染確認は10月に集中しており、今回で8日連続。10月のケースにつき、大半にマカオと相互往来が頻繁な広東省の中山市または仏山市滞在歴があった。同局では、居民に対して状況を軽視せず、デング熱感染予防策の強化に努めてほしいと累次の呼びかけを続けている。

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