マカオ開催のアニメフェス「LVUP.ACG」にAKB48ら日本アイドル4組出演
- 2024/11/4 21:53
- 澳日関係
マカオ・新口岸エリアにあるリゾート施設マカオフィッシャーマンズワーフの特設会場で去る11月2日と3日の2日間にわたり、大規模アニメゲームフェスティバル「2024 LVUP.ACG 動漫遊戲節LV.1(澳門站)」が開催された。
同フェスティバルは、野外ステージでの日本のアイドル文化をアジアへ発信する「TIF (TOKYO IDOL FESTIVAL) ASIA TOUR 2024」と声優アイドル&アニソン歌手らによる音楽祭をはじめ、コスプレコンテスト、コスプレーヤーによるミート&グリート、アニメ・同人グッズの物販、e-スポーツ大会などが一堂に介した複合イベントで、地元マカオのほか近隣の香港や広東省から多くのファンが会場に集まった。
ステージには、日本からAKB48、ARCANA PROJECT(アルカナプロジェクト)、CYNHN(スウィーニー)、CheeRz*(ちあーず)の4グループが各2回出演。いずれもマカオでのライブは初めてだったというが、本場日本のアイドル・アニソンカルチャーを体現するキャッチーなパフォーマンスで現地の観衆を大いに魅了した。本紙は現地で4組に対する取材を行った。
AKB48は次世代を担う若手メンバーの平田侑希、布袋百椛、迫由芽実がマカオ入り。3人という普段より少人数でのステージとなり、ひとりひとりの歌やダンスにより注目が集まることからしっかり準備してきたといい、なかなか会うことのできなかったマカオのファンと一緒に盛り上がれる曲をセレクトしたとのこと。
ARCANA PROJECTは桜野羽咲、相田詩音、天野ひかるの3人(日本での舞台出演のため花宮ハナはマカオ入りせず)でステージに臨み、現地の初見ファンでも楽しめるよう、アニソンやウルトラマン楽曲を披露。個性溢れるボーカルに聴き入るファンの姿が目立った。また、中国・四川省出身の相田による中国語のMCでファンとの交流も。マカオ滞在中に食を満喫したいとし、特に飲茶が気になるという。
CYNHN(綾瀬志希、月雲ねる、青柳透、広瀬みのり)は初日が濃い青、2日目は明るい青とコンセプトを変えたパフォーマンスで観衆に存在感をアピール。これまでに台湾、香港と中華圏でのステージを経験した彼女たちとあり、堂々とした圧巻のステージに。マカオはSNS映えするオシャレな街という印象とのことで、今回の滞在中に2025年カレンダー用の写真撮影も行う予定とした。
CheeRz*(柳川れみ、佐山鈴、森楓、伊佐夏穂)にとって、今回は去年の香港に続いての海外ライブに。日本でのパフォーマンスとの違って言語が通じない分、海外でも有名な日本のアニソンをカバー曲に選ぶなど、パフォーマンスで盛り上げられるように工夫した結果、日本語でのコールや動きを真似してくれるファンもいて、会場全体が一緒に盛り上がれたと実感できたという。今後の目標として、アニメの主題歌を担当することを挙げ、その曲で海外のファンと一緒に盛り上がりたいと意気込みを語った。
マカオでも日本のアニメ・漫画はポピュラーな存在で、こういったカルチャーをフックにしたマカオと日本の相互交流が進むことが期待される。