マカオ、今年の当地デング熱感染確認が6例に…近日カモンエス公園周辺で相次ぎ出現

 マカオ政府衛生局(SSM)は11月5日夜、当地デング熱感染を新たに2例確認したと発表。マカオでデング熱感染例が出現するのは輸入性感染例を含めて14日連続で、今年の当地感染例は計6例に。

 同局によれば、カモンエス公園や世界遺産・聖アントニオ教会といった観光名所も存在するマカオ半島の沙欄仔街エリアで11月4日に当地感染確認例が出現したことを受け、一帯で症例捜索を実施する中、5日に第4例(61歳男性)、第5例(25歳男性)の当地感染が確認されたとのこと。また、先の輸入性感染確認例(第24例)についても、分析を経て第6例の当地感染へ変更を行ったとした。

 沙欄仔街エリアでは、すでに当地感染が4例相次いで確認されており、同局では同エリアにおけるデング熱伝播リスクが極めて高いと指摘し、広く公衆に対して予防策の強化が必須であり、感染が疑われる症状があった場合、速やかに医師の診断を受けるよう呼びかけた。

 このほか、5日には輸入性感染が新たに1例(43歳女性)が確認されたことも明らかとなった。患者は潜伏期間中にマレーシアを訪れており、当地で症状が出現し、マカオへ戻った後、医療機関で診断と血液サンプル検査を受け、感染確認に至ったもの。

 昨年のマカオにおけるデング熱感染確認は7例で、すべて輸入性だったが、今年は輸入性感染が2月(1件)、5月(1件)、6月(2件)、7月(1件)、10月(18例)、11月(2例)の計25例、当地感染が10月(1例)、11月(5例)の計6例に上っている。

マカオ政府衛生局の職員によるデング熱の予防に関する啓蒙活動の様子(写真:SSM)

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