マカオ、今年7例目の当地デング熱感染確認…カモンエス公園周辺で3日連続出現

 マカオ政府衛生局(SSM)は11月6日夜、当地デング熱感染を新たに1例確認したと発表。マカオでデング熱感染例が出現するのは輸入性感染を含めて15日連続で、当地感染に限ると3日連続。今年の当地感染例は計7例となった。

 マカオでは10月下旬以降にカモンエス公園や世界遺産・聖アントニオ教会といった観光名所も存在するマカオ半島の沙欄仔街エリアで当地感染例が相次ぎ出現している。同局によれば、今回の患者もカモンエス公園近くに居住するマカオ居民の女性(74)で、潜伏期間にあたる発症2週間前の外遊歴がなかったとのこと。患者のデング熱の型はⅡ型で、入院治療を受けているが、容体は安定しているという。

 同局では、近日沙欄仔街エリア一帯でデング熱Ⅰ型の当地感染確認例が相次いで出現したことを受け、11月4日から5日かけて症例捜索を実施。期間中に2500世帯を訪問するなどし、第4、5例の当地感染例の発見に至ったほか、感染疑いの6人に対する検査を行ったが、これまでのところ新たな症例の発見には至っていないとした。

 同局は広く公衆に対して予防策の強化に取り組むよう呼びかけている。

 昨年のマカオにおけるデング熱感染確認は7例で、すべて輸入性だったが、今年は輸入性感染が2月(1件)、5月(1件)、6月(2件)、7月(1件)、10月(18例)、11月(2例)の計25例、当地感染が10月(1例)、11月(6例)の計7例に上っている。

マカオの街頭に掲出されているデング熱への注意を呼びかけるサイネージ(資料)=本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  日本のH2Oリテイリング傘下の阪急阪神百貨店が運営する阪急百貨店とLet's Dreamマカオ社…
  2.  マカオ司法警察局は11月5日、賭博用途のカネを高利で貸し付けた上、返済不能に陥った債務者を監禁し…
  3.  目下、マカオ司法警察局はマカオの治安環境の浄化による各種犯罪の撲滅を目的として、マカオ警察総局に…
  4.  11月6日、マカオ政府の社会工作局(IAS)と博彩監察協調局、公立マカオ大学ゲーミング研究所の合…
  5.  マカオ政府とカジノ運営コンセッションを結ぶ6陣営の一角、ギャラクシーエンターテイメントグループ(…

ピックアップ記事

  1.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…
  5.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  3.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年11月号
(vol.137)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun