マカオカジノIR運営GEG、2024年3Qの純収入が11%増に

 マカオ政府とカジノ運営コンセッションを結ぶ6陣営の一角、ギャラクシーエンターテイメントグループ(GEG)は11月7日、今年第3四半期(2024年7〜9月)の監査前業績を発表。

 GEGはマカオを本拠地とし、マカオ半島で「スターワールドマカオ」、コタイ地区で「ギャラクシーマカオ」と「ブロードウェイマカオ」の各カジノIR(統合型リゾート)、また中小ホテルに併設する衛星カジノ施設「シティクラブ」を運営するほか、建築資材部門を擁する。

 同社発出資料によれば、今年第3四半期の純収入は前年同時期から11%増、前の四半期から2%減の106.68億香港ドル(日本円換算:約2119億円)だったとのこと。調整後EBITDAは前年同時期から6%増、前の四半期から7%減の28.90億香港ドル(約574億円)に。今年第3四半期のカジノ粗収益は16%増の101.52香港ドル(約2017億円)で、内訳はマス(いわゆる平場)が13%増の83.86億香港ドル(約1666億円)、VIPルームが35%増の11.00億香港ドル(約219億円)、スロットマシンが35%増の6.66億香港ドル(約132億円)。

 目下、同社では旗艦IR「ギャラクシーマカオ」の第4期拡張部(開発面積約60万平米)の開発に力を注いでおり、このうち17階建て、約100室規模のカペラホテルが2025年中頃の開業目標となっているほか、5000席規模のシアター、多様な料飲、リテール・ノンゲーミング施設、ガーデン、ウォーターパーク、カジノ施設を含み、竣工予定は2027年とのこと。このほか、傘下各施設のアップグレードを継続し、競争力と顧客吸引力の向上を図っているとした。

「ギャラクシー・マカオ」第4期拡張部の開発状況(資料)=2024年11月撮影(写真:Galaxy Entertainment Group)

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