マカオ、今年9例目の当地デング熱感染確認…輸入性症例がきっかけ

 マカオ政府衛生局(SSM)は11月9日夜、同日マカオ域内で当地デング熱感染を新たに1例確認したと発表。マカオでデング熱感染例が出現するのは輸入性感染を含めて18日連続で、当地感染に限ると2日ぶり。今年の当地感染例は計9例となった。

 今回感染確認された患者はマカオ半島中央部に位置するカモンエス公園付近(涼水街)に居住し、すぐ北側にあたる新橋エリア(惠愛街)で勤務するマカオ居民の男性(38)で、デング熱の型はⅡ型とのこと。疫学調査により、患者の住居で10月26日に感染確認された第18例目の輸入性症例(患者に広東省中山市渡航歴あり)と時間的、空間的な交差があったことが明らかとなり、デング熱の型も同じⅠ型だったことから、輸入性症例をきっかけとした当地感染とされた。

 同局では、伝播を断つため、速やかに症例捜索に着手するとともに、周辺住民に対して感染予防策の強化及び水たまりの除去など蚊の発生を防ぐ措置に取り組むよう呼びかけを行ったという。

 昨年のマカオにおけるデング熱感染確認は7例で、すべて輸入性だったが、今年は輸入性感染が2月(1件)、5月(1件)、6月(2件)、7月(1件)、10月(18例)、11月(3例)の計26例、当地感染が10月(1例)、11月(8例)の計9例に上っている。マカオの人口は約68万人、人口密度は約2万人/平方キロ。

マカオの街頭に掲出されているデング熱への注意を呼びかけるサイネージ(資料)=本紙撮影

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