マカオ、新たに2例の輸入性デング熱感染確認…いずれも広東省渡航歴、今年計28例に

 マカオ政府衛生局(SSM)は11月10日夜、同日マカオ域内で輸入性デング熱感染を新たに2例確認したと発表。マカオでデング熱感染例が出現するのは当地感染を含めて19日連続で、輸入性感染に限ると2日ぶり。今年の輸入性感染例は計28例となった。

 今回感染確認された患者は広東省珠海市からマカオへ越境通勤(勤務地:タイパ島北安地区)する男性(35)とマカオ半島北西部の沙梨頭地区に居住するマカオ人の主婦(32)で、それぞれ潜伏期間中に広東省の江門市と中山市の渡航歴があったとのこと。デング熱の型は前者がⅡ型、後者がⅠ型で、後者については、容体は安定しているものの入院治療を受けているという。

 このところ広東省で比較的多くの当地感染例が出現しており、10月以降マカオで感染確認された輸入性事案の多くに中山市滞在歴があった。輸入性をきっかけとした当地感染例も出現している状況。マカオと広東省、特に中山市の位置する珠江西岸部との往来は緊密で、同局は広く公衆に対して予防策の強化に取り組むよう累次の呼びかけを行っている。

 昨年のマカオにおけるデング熱感染確認は7例で、すべて輸入性だったが、今年はすでに輸入性感染が2月(1件)、5月(1件)、6月(2件)、7月(1件)、10月(18例)、11月(5例)の計28例、当地感染が10月(1例)、11月(8例)の計9例に上っている。マカオの人口は約68万人、人口密度は約2万人/平方キロ。

マカオ外港フェリーターミナルに掲出されている外遊先でのデング熱への注意を呼びかけるサイネージ(資料)=2024年8月本紙撮影

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