マカオ、2024年3Qの不動産賃料統計公表…住宅上昇、商業テナント下落

 マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は11月14日、今年第3四半期(2024年7〜9月)の住宅・商業テナント等の賃料に関する統計を公表。

 今年第3四半期の住宅の実用面積1平米あたり平均賃料は137パタカ(日本円換算:約2680円)で、前の四半期から1.6%上昇、エリア別の平均は、マカオ半島黒沙環埋立エリアが168パタカ(約3280円)、マカオ半島外港・南灣湖埋立エリアが141パタカ(約2750円)、タイパ中心エリアが136パタカ(約2660円)となり、それぞれ4.6%、1.9%、1.6%上昇。一方、コロアン島は0.1%下落の147パタカ(約2870円)に。

 実用面積別では、50平米以下と50〜99.9平米の住宅の1平米あたり平均賃料がそれぞれ1.7%上昇の168パタカ(約3280円)、1.4%上昇の136パタカ(約2660円)。

 住宅以外については、商業テナントの実用面積1平米あたり賃料が1.1%下落の491パタカ(約9590円)。新規契約の平均賃料が比較的低かったことが主要因とのこと。エリア別の平均はマカオ半島黒沙環・祐漢エリアが468パタカ(約9140円)、マカオ半島中区が709パタカ(約1万3850円)で、それぞれ5.8%、2.1%下落。一方、マカオ半島コシュタ・アリアーガは501パタカ(約9780円)、マカオ半島外港・南灣湖埋立エリアは0.4%上昇の625パタカ(約1万2200円)に。

 このほか、オフィス物件の実用面積1平米あたり賃料は0.5%下落の296パタカ(約5780円)。工業用途物件についても0.6%下落の123パタカ(約2400円)。

 前年同時期との比較では、住宅の平均賃料が4.4%上昇、商業テナントは0.6%下落、工業用途物件は0.3%下落、オフィスは2.0%下落。

 住宅・商業テナント等の賃料に関する統計は、統計の充実化によって不動産市場の状況をクリアにする目的で2023年第1四半期から新たに公表がスタートしたもの。統計資料は財政局の房屋税(固定資産税)における不動産賃貸報告がベースとなっており、貸主がマカオ政府や慈善団体などの契約は除外しているとのこと。

住宅が密集するマカオ半島の町並み(資料)=2020年7月本紙撮影

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