グランドリスボアなどを運営するゲーミング大手のSJMホールディングスは5月12日、2014年第1季決算を発表。ゲーミング売上は前年同期比4.9%増の227.89億香港ドル(日本円換算:約2,984億円)、調整後EBITDAは2.9%増の21.90億香港ドル(約287億円)。調整後EBITDA比率は前年同期の9.7%から9.5%に後退。
上場親会社の株主に帰属する利益(純利)は1.9%減の18.78億香港ドル(約246億円)。減少は1.06億香港ドルの株式報酬を反映しており、この費用を除いた場合、上場親会社の株主に帰属する利益は3.6%の増加となる。
SJMグループのゲーミング売上のマカオ市場における占有率は前年同期の26.2%から23.0%へ下落している。
同社のVIPゲーミング売上は145.11億香港ドル(約1,900億円)で、前年同期から4.1%減。一方、マスゲーミング(平場)は27.8%増の79.48億香港ドル(約1,041億円)。スロット機(トンボラ含む)売上は12.6%減の3.30億香港ドル(約43億円)。第1季の総売上は229.62億香港ドル(約3,007億円)で、うちレストラン及び関連サービス売上が1.7億パタカ(前年同期1.58億香港ドル)を占めた。
なお、第1季のゲーミング売上のうち10.04億パタカがマスゲーミングのハイリミットテーブルによるもので、賭け金の大きさからVIPゲーミングとして捉えることもで、そうした場合、VIPゲーミング売上は2.7%増、マスゲーミング売上は10%増となる。
SJMグループが経営する第1季のVIPゲーミングテーブル数は582台(前年同期653台)、マスゲーミングテーブル1,195台(同1,118台)、スロット機2,971台(同3,531台)。(※第1季毎月末の台数の平均)
VIPローリングチップ販売総額は5,372億香港ドル(約7兆345億円)で、前年の4,592億香港ドルを大きく上回った。VIPゲーミングウィン比率(コミッション及び割日控除前)は2.7%で、前年同期の3.08%を下回る。
グランドリスボアホテルの客室稼働率は95.8%、平均客室単価は1晩あたり2,385香港ドルで、それぞれ前年同期の93.9%、2,236香港ドルを上回った。グループの財務状況は安定しており、14年3月31日現在の手持ちキャッシュは296.16億香港ドル、負債は14.47億香港ドル。