港珠澳大橋経由で香港とマカオを結ぶバスの便数・乗客数がコロナ前比で顕著な伸び

 香港と珠海・マカオをY字型に結ぶ港珠澳大橋が2018年10月24日に開通したことをきっかけに、香港とマカオの間を陸路で結ぶバスが登場。従来メインだった海路(高速船)に代わって大きな存在感を示している。

 港珠澳大橋を経由して香港とマカオを結ぶバスは、①大橋の香港側とマカオ側のイミグレーション間を往来するシャトルバス(車体の色から通称「金巴(ゴールドバス)」)、②香港とマカオの市街地に設置された指定停留所間を結ぶクロスボーダーバス(11事業者が複数ブランドで共同運行)③、香港国際空港の制限エリアと大橋のマカオ側のイミグレーション間を往来するエアポートバスの大きく3タイプがある。

 このうち、①と②はコロナ禍で長期運休を余儀なくされたが大橋の開通当初から、③はアフターコロナとなった昨年(2023年)の8月30日から運行している。

 マカオ政府交通事務局は11月14日、港珠澳大橋を経由して香港とマカオを結ぶバスの今年(2024年)1〜10月の運営状況に関する統計を公表。上述の①と②については、コロナ前2019年同時期から数字を大きく伸ばしていることがわかった。

 ①と②の合計で、今年1〜10月の総便数は27万4271便、1日平均便数は900便、総乗客数は延べ1017万9453人、1日平均乗客数は3万3375人で、2019年同時期からそれぞれ15.6%、15.2%、22.1%、21.7%の増だった。

 また、③についても、今年10月単月の総便数は1116便、1日平均便数は36便、総乗客数は延べ1万6276人、1日平均乗客数は525人で、運行開始直後にあたる前年同月からそれぞれ43.3%、38.5%、120.6%、120.6%の増に。

 同局では、今後も広東省と香港の関連部門と密な連絡を維持しながら、クロスボーダー交通の拡大に積極的に取り組んでいく考えとのこと。

港珠澳大橋経由で香港マカオ結ぶシャトルバス「金巴」のイメージ(資料)=2022年12月本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は11月18日、今年(2024年)1〜9月のマカオの域内総…
  2.  香港と珠海・マカオをY字型に結ぶ港珠澳大橋が2018年10月24日に開通したことをきっかけに、香…
  3.  マカオ政府統計・センサス局は11月15日、今年(2024年)1〜9月にマカオで開催されたMICE…
  4.  マカオで年に一度開催されるモータースポーツの祭典「マカオグランプリ」。1954年にスタートした歴…
  5.  マカオ政府教育・青年発展局は11月16日、マカオにある私立マカオ科技大学が香港の公開学力テスト「…

ピックアップ記事

  1.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…
  3.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  5.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  4.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年11月号
(vol.137)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun