マカオ、金融業フルタイム従事者の平均月額報酬は4.4%増の約62万円=2024年3Q

 マカオ政府統計・センサス局は11月20日、今年第3四半期(2024年7〜9月)の金融業人材需給及び報酬調査統計を公表。

 今年第3四半期末時点におけるマカオの金融業フルタイム従事者数は前年同時期から0.1%減の8554人。このうち銀行業が7258人、その他金融仲介業(決済機関と融資リース会社等)が265人で、それぞれ0.3%、0.3%減だった。一方、保険業は1.2%増の811人。

 今年9月の金融業フルタイム従事者の平均報酬(賞与等の臨時報酬含まず)は前年同月から4.4%増の3万1820パタカ(日本円換算:約62.0万円)。このうち銀行業が3万2100パタカ(約62.5万円)、保険業が3万3830パタカ(約65.9万円)、その他金融仲介業が2万9560パタカ(約57.6万円)で、それぞれ4.7%、2.5%、1.3%増。

 今年第3四半期末時点における空きポジションは前年同時期から280枠減の208枠。このうち銀行業は227枠減の152枠、保険業は29枠減の38枠。採用条件に関しては、空きポジションの大半が高等教育学歴、さらに普通話(いわゆる北京語)及び英語能力を要求。このほか、銀行業と保険業ではそれぞれ49.3%、60.5%が資格認定を必要とするものだった。

 今年第3四半期の銀行業における新規採用数は304人、離職数は271人で、それぞれ前年同時期から112人、28人減。雇用率は1.6ポイント下落の4.2%、離職率は0.4ポイント下落の3.7%、欠員率は2.8%下落の2.1%で、銀行業における人材需要の減退を示す結果に。

マカオの銀行ATMのサイネージ(資料)=本紙撮影

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