マカオ、今年33例目の輸入性デング熱感染確認…患者に広東省中山市渡航歴

 マカオ政府衛生局(SSM)は11月20日夜、同日マカオ域内で輸入性デング熱感染を新たに1例確認したと発表。マカオでデング熱感染例が出現するのは当地感染を含めて2日ぶりで、今年の輸入性感染例は計33例となった。

 今回感染確認された患者はマカオ半島新口岸地区の北京街にあるマンションに居住するマカオ人女性(80)で、潜伏期間中の11月13〜14日にかけて広東省中山市の石岐区への渡航歴があったとのこと。デング熱の型はⅡ型で、容体は安定しているものの入院治療を受けているが、同住の家族に体調不良は出現していないという。同局では、患者の自宅及び主な活動地点付近で蚊の駆除を実施する予定とした。

 このところ広東省で比較的多くの当地感染例が出現しており、マカオで10月以降に感染確認された輸入性事案の多くに中山市、仏山市、江門市滞在歴があった。輸入性をきっかけとした当地感染例も出現している。マカオと広東省、特に中山市の位置する珠江西岸部との往来は緊密で、同局は今回の発表に合わせ、広く公衆に対して必ず予防策の強化に取り組むよう累次の呼びかけを行った。

 昨年のマカオにおけるデング熱感染確認は7例で、すべて輸入性だったが、今年はすでに輸入性感染が2月(1件)、5月(1件)、6月(2件)、7月(1件)、10月(18例)、11月(10例)の計33例、当地感染が10月(1例)、11月(8例)の計9例に上っている。なお、直近の当地感染確認があったのは11月9日のこと。マカオの人口は約68万人、人口密度は約2万人/平方キロ。

マカオの街頭に掲出されているデング熱への注意を呼びかけるサイネージ(資料)=本紙撮影

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