マカオ居民の2024年6月末の域外証券投資時価総額は約23兆円…前年比14.1%増

 マカオ金融管理局(AMCM)が11月29日に公表した統計によれば、今年(2024年)6月30日時点でマカオ居民(個人、政府、その他の法人を含むが、マカオ特別行政区の外貨準備は除く)が保有するマカオ域外の無関係事業体が発行する証券への投資額は当日市場価格計算で1兆2233億パタカ(日本円換算:約23兆円)で、前年12月31日から10.7%、前年同日から14.1%のそれぞれ増だった。

 このうち持分証券(投資信託・投資口を含む)、長期債権、短期債権の時価総額がそれぞれ3721億パタカ(約7.0兆円)、7221億パタカ(約13.5兆円)、1291億パタカ(約2.4兆円)で、前年末から11.0%、4.1%、71.1%増。

 マカオ居民の域外投資先で最も大きな比重を占めたエリアは依然としてアジアとなり、全体の45.9%。その他は北米が19.6%、欧州が18.1%、北大西洋・カリブ海が12.2%、オセアニアが1.7%など。

 また、域外の取引所上場証券を含む中国本土証券への投資が全体の28.5%を占めトップを維持し、マカオ居民の域外投資の29.7%を占め、時価総額は前年末から15.5%増の3632億パタカ(約6.8兆円)に。

 マカオの証券投資調査は国際通貨基金が提唱する統計手法に基づき、マカオ金融管理局と統計調査局が共同実施したものとのこと。

マカオ金融管理局ビル(資料)=2020年7月本紙撮影

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