マカオ、今年35例目の輸入性デング熱感染確認…患者にフィリピン・香港渡航歴

 マカオ政府衛生局(SSM)は11月30日午後、同日マカオ域内で輸入性デング熱感染を新たに1例確認したと発表。マカオでデング熱感染例が出現するのは当地感染を含めて8日ぶりで、今年の輸入性感染例は計35例となった。

 今回感染確認された患者はマカオ半島北部の黒沙環地区にある集合住宅に居住するマカオ居民の男性(55)で、潜伏期間を含む(2024年)9月26日から11月14日にかけて親族訪問のためフィリピンへ、また11月14日から17日まで旅行で香港へ渡航・滞在していたとのこと。デング熱の型はⅢ型で、容体は安定しており、マカオの同住家族に体調不良は出現していないが、フィリピンで同住の親族が11月22日に現地でデング熱感染確認されていたという。同局では、患者の自宅及び主な活動地点付近で蚊の駆除を実施する予定とした。

 昨年のマカオにおけるデング熱感染確認は7例で、すべて輸入性だったが、今年はすでに輸入性感染が2月(1件)、5月(1件)、6月(2件)、7月(1件)、10月(18例)、11月(12例)の計35例、当地感染が10月(1例)、11月(8例)の計9例に上っている。なお、直近の当地感染確認は11月9日のこと。マカオの人口は約68万人、人口密度は約2万人/平方キロ。

 10月以降に輸入性感染例が急増しているが、その大半に広東省(主に中山市、仏山市、江門市)渡航歴があった。

マカオ外港フェリーターミナルに掲出されている外遊先でのデング熱への注意を呼びかけるサイネージ(資料)=2024年8月本紙撮影

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