マカオ、輸入性デング熱感染例相次ぎ確認…今年36・37例目、患者に広東省渡航歴

 マカオ政府衛生局(SSM)は12月2日午後、同日マカオ域内で輸入性デング熱感染を新たに2例確認したと発表。マカオでデング熱感染例が出現するのは当地感染を含めて2日ぶりで、今年の輸入性感染例は計37例となった。

 今回感染確認された患者は38歳と70歳のマカオ人男性で、いずれも潜伏期間中に広東省(仏山市/江門市及び中山市)に滞在歴があったとのこと。デング熱の型は両人ともⅠ型で、容体は安定しており、同住の家族に体調不良は出現していないという。同局では、患者の自宅及び主な活動地点付近で蚊の駆除を実施する予定とした。

 このところ広東省で比較的多くの当地感染例が出現しているとされ、マカオで10月以降に感染確認された輸入性事案の大半に中山市、仏山市、江門市滞在歴があった。輸入性をきっかけとした当地感染例の出現にも至っている。マカオと広東省、特に中山市の位置する珠江西岸部との往来は緊密で、同局は今回の発表に合わせ、広く公衆に対して必ず予防策の強化に取り組むよう累次の呼びかけを行った。

 昨年のマカオにおけるデング熱感染確認は7例で、すべて輸入性だったが、今年はすでに輸入性感染が2月(1件)、5月(1件)、6月(2件)、7月(1件)、10月(18例)、11月(12例)、12月(2例)の計37例、当地感染が10月(1例)、11月(8例)の計9例に上っている。なお、直近の当地感染確認は11月9日のこと。マカオの人口は約68万人、人口密度は約2万人/平方キロ。

マカオ外港フェリーターミナルに掲出されている外遊先でのデング熱への注意を呼びかけるサイネージ(資料)=2024年8月本紙撮影

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