中国・習近平国家主席がマカオ新政府へ4つの要望を示す

 中国の習近平国家主席がマカオ返還記念25周年に合わせ、12月18日から20日まで3日間にわたって5年ぶりにマカオを訪問した。

 訪問3日目の20日午前、習氏はコタイ地区の東亜運動会体育館(通称:マカオドーム)で開催されたマカオ返還25周年祝賀大会及び第6代政府就任式へ出席した際、重要講話を発表。

マカオ返還25周年祝賀大会及び第6代政府就任式に出席した習近平国家主席=2024年12月20日(写真:新華社/GCS)

 習氏は、マカオの特色を活かした「一国二制度」の実践が見事な成功を収めたことを評価した上、これを引き続き着実かつ広範に推進するため、第6代マカオ行政長官・岑浩輝(サン・ホウファイ)氏が率いるマカオの新政府に対して尽力を求める4つの要望を示した。

 具体的には、経済の適度な多元的発展を促進すること、特別行政区のガバナンスの有効性を高めること、より高いレベルで対外開放のプラットフォームを構築すること、社会の平穏と安定を保つことを挙げた。

マカオ返還25周年祝賀大会及び第6代政府就任式で重要講話を発表する習近平国家主席=2024年12月20日(写真:新華社/GCS)

 また、若者はマカオの希望と未来であり、マカオと国家の建設を進める上でなくてはならない力であるとし、特別行政区政府と社会各界が若者をよく思いやり、彼らが才能や志を伸ばして成長できるよう、より良い環境と条件を整えるべきと述べた。

 20日午後、習氏はマカオ訪問日程を終え、共にマカオ入りした彭麗媛夫人らとともにマカオ国際空港から専用機で帰途についた。

マカオ国際空港で見送りに笑顔で応じる習近平国家主席と彭麗媛夫人=2024年12月20日(写真:新華社/GCS)

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