マカオ、2024年11月の平均ホテル客室稼働率は89.7%…1〜11月累計86.1%
- 2024/12/31 14:08
- ツーリズム
マカオは人口約68万人、面積約32平方キロという小さな街だが、世界遺産やカジノを核とした大型IR(統合型リゾート)に加え、マカオグランプリをはじめとした大規模イベントが数多く開催されるアジア有数の国際観光都市として知られる。
今年(2024年)11月のインバウンド旅客数は前年同月から9.6%増の283万2041人(延べ、以下同)。コロナ前2019年と比較した回復率は97.3%。今年1〜11月累計では前年同時期から26.2%増の3188万8313人、2019年同時期と比較した回復率は87.8%だった。
マカオ政府統計・センサス局は12月30日、今年11月及び1〜11月のホテル宿泊客関連統計を公表。今年11月の平均ホテル客室稼働率は89.7%で、前年同月から6.6ポイント(pt)上昇。
ホテル等級別では、5つ星が前年同月から7.3pt上昇の90.9%、4つ星が8.0pt上昇の89.5%、3つ星が3.8pt上昇の86.1%、2つ星ホテルが4.4pt上昇の93.3%、エコノミー宿泊施設が3.7pt上昇の80.3%。なお、5つ星ホテルの供給客室数が11.5%減(※大型ホテルがレノベーションに入った影響)、4つ星ホテルが横ばい、3つ星ホテルが2.4%増、2つ星ホテルが7.7%増、エコノミー宿泊施設が9.8%増だった点も考慮する必要がある。
今年11月末現在、マカオで営業中のホテル数は前年同時期から5軒増の146軒、供給客室数は6.0%減の4.35万室あり、このうち5つ星ホテルが横ばいの38軒で、供給客室数は全体の56.8%を占める2.47万室。
今年11月のマカオのホテル宿泊客数は前年同月から2.5%減の117.4万人。宿泊客のうち中国本土・香港・台湾を除く国際旅客は前年同月から15.7%増の11.1万人となり、このうち韓国からが2.9万人、マレーシアからが1.0万人、米国からが0.6万人で、それぞれ44.4%、15.5%、9.3%増。一方、シンガポールからは0.8万人、日本からは0.7万人、インドからは0.6万人で、それぞれ13.7%、3.9%、6.7%減に。
今年1〜11月の平均ホテル客室稼働率は前年同時期から5.0pt上昇の86.1%。ホテル宿泊客数は8.1%増の1324.2万人。ホテル宿泊客の平均滞在時間は横ばいの1.7日。