マカオ、2024年11月のタクシー違反検挙数が前月比で大幅増に

 マカオでは、ひと頃に比べて状況は落ち着いたものの、依然として悪質タクシーが暗躍しており、市民や観光客の間から不満の声が多く聞かれ、当局が観光都市としてのイメージ低下につながるとして罰則強化など対策を進めてきた。

 このほどマカオ治安警察局が公表した昨年(2024年)11月の交通関連統計によれば、同月のタクシー違反検挙数は前月から95.7%増の90件に上ったとのこと。内訳は乗車拒否が20件、いわゆるぼったくりが1件、その他違反が69件。

 昨年1〜11月累計のタクシー違反検挙数は前年同時期から34.3%増の736件で、内訳は乗車拒否が12.8%増の247件、いわゆるぼったくりが53.3%増の23件、その他違反が48.4%増の466件。

 マカオのタクシーをめぐっては、一部の悪質なタクシードライバーによるぼったくりや乗車拒否が大きな社会問題となっていた。改善策として、2019年6月に罰金の大幅値上げや違反累積(5年内に4回)での免許取り消し制度の導入といった罰則の強化などを盛り込んだ改正タクシー法が施行され、以降は違反検挙件数は激減。2020年以降はコロナ禍での行動制限やインバウンド旅客数の低迷により違反検挙件数についても低位を維持してきた。しかし、2023年の年初からアフターコロナでツーリズム市場が急回復する中、違反検挙数も増加に転じている状況。

マカオのタクシー乗り場のサイネージ(資料)=本紙撮影

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