マカオ、今年初の輸入性デング熱感染確認…患者にタイ渡航歴

 マカオ政府衛生局(SSM)は1月2日夜、同日マカオ域内で輸入性デング熱感染を1例確認したと発表。マカオでデング熱感染例が出現するのは当地感染を含めて前月12日以来のことで、今年に入って以降では初めてのケース。

 今回感染確認された患者はマカオで就労する域外出身の女性(31)で、潜伏期間を含む前月(12月)の20日から29日にかけて友人とともに旅行でタイを訪れていたとのこと。患者のデング熱の型はⅢ型で、容体は安定しているが、同行者についても体調不良を訴えており、速やかに医師の診察を受けるようアドバイス済みという。同局では、患者の自宅及び主な活動地点付近で蚊の駆除を実施する予定とした。

 一昨年のマカオにおけるデング熱感染確認は7例で、すべて輸入性だったが、昨年は輸入性感染が2月(1件)、5月(1件)、6月(2件)、7月(1件)、10月(18例)、11月(12例)、12月(4例)の計39例、当地感染が10月(1例)、11月(8例)の計9例に上った。10月以降に感染確認された輸入性事案の大半にマカオと相互往来が緊密な広東省中山市、仏山市、江門市滞在歴があった。

 マカオの人口は約68万人、人口密度は約2万人/平方キロ。

マカオ外港フェリーターミナルに掲出されている外遊先でのデング熱への注意を呼びかけるサイネージ(資料)=2024年8月本紙撮影

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