マカオ、食品売場にネズミ出現の大手スーパー3店舗が営業停止に
- 2025/1/4 8:48
- 社会・政治
マカオでは近日、市内にある地元大手スーパーチェーンの食品売場とみられるラックの中をネズミが動き回る動画がSNSに掲載され、市民の間で大きな物議を醸していた。
マカオの食品安全行政を管轄する市政署(IAM)は1月3日、上述の事案について認知した後、直ちに職員を当該スーパーチェーン「來來(英語名称:Royal)」の全店舗に派遣して調査を実施したと発表。
同署によれば、調査の結果、同チェーンの3店舗(コロアン島・石排灣業興大廈店、タイパ島・百利寶花園店、マカオ半島・粤華廣場店)について、食品安全上のリスクを考慮し、即時に営業を停止し、全面的な清掃・消毒の実施や店内すべての生鮮食品を廃棄するよう命じたとのこと。
同署食品安全部門の職員が來來に対する調査を実施した際の所見として、店内の衛生状況は平均的だが、企業としてのネズミ防除対策は不十分で、食品処理エリアにネズミ防除設備が適切に設置されておらず、倉庫エリアにネズミが侵入した形跡も確認されたという。営業再開については、再検査をクリアする必要があるととした。
同署では、本件の追跡調査を進めるとともに、今後マカオの大小スーパーに対する巡回を強化して臨む考えを示した。
なお、來來は同日午後に本件に関する謝罪声明を出し、再発防止の取り組みを進めることなどを明らかにした。