マカオ、ネズミ出現リスクでローカルレストラン1店舗が営業停止に

 近日マカオでは食品安全行政を管轄する市政署(IAM)が小売店・レストランに対するネズミリスク管理に関するパトロールを強化して臨んでいるという。

 市内にある地元大手スーパーチェーンの食品売場とみられるラックの中をネズミが動き回る動画がSNSに掲載され、市民の間で大きな物議を醸したことがきっかけで、当該スーパーマーケットチェーンの全店がIAMによる調査を受け、同チェーンの3店舗が即時営業停止と全面的な清掃・消毒の実施、店内すべての生鮮食品の廃棄を命じられた。

 IAMは1月5日、市内の小売店・レストランに対するパトロールを強化して臨む中、同日マカオ半島の田畔街にあるローカルレストラン1店舗について、ネズミ出現リスクが確認されたため、即時営業停止と店内のすべての生鮮食品の破棄を命じたほか、フードデリバリー運営各社に対しても当該店舗を外すよう求めたと発表。

 IAMによれば、当該店舗の店内衛生環境が良好ではなく、店のネズミ防除対策も不十分であり、倉庫エリアとイートインエリアにネズミが侵入した形跡が確認されたとし、濁品安全リスクを考慮して、上述の措置を講じたとのこと。営業再開については、再検査をクリアする必要があるととした。

 IAMでは、政府として長期にわたってネズミの防除に取り組んでいるとした上、小売・レストラン業界に対してもしっかりネズミ対策を実施することで食の安全を守るという社会的責任を果たすよう累次の呼びかけを行った。

マカオ市政署が営業停止などの措置を講じたローカルレストラン(写真:IAM)

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