マカオ国際空港、2024年の旅客数は約764万人…コロナ前2019年の8割まで回復
- 2025/1/7 8:49
- 産業・経済
マカオの主要な空の玄関口、マカオ国際空港運営会社にあたる澳門國際機場專營股份有限公司(CAM)は1月6日、昨年(2024年)通期の各種統計資料を公表。
同空港の昨年通期の旅客数は前年から48%増の延べ764万人超、フライト発着回数は41%増の延べ5.9万回超に上ったとのこと。
コロナ前2019年通期の旅客数が延べ約960万人で、約8割まで回復したことになる。参考までに、昨年のマカオのインバウンド旅客数(速報値)は約3493.2万人で、2019年からの回復率は88.6%。
ハイシーズンのひとつとなる前月(2024年12月)については、単月の旅客数が14%増の延べ約69万人、フライト発着回数が10%増の延べ約5280回。クリスマスホリデー期間(2024年12月20〜25日)における単日平均旅客数は延べ約2.2万人、最多は22日の延べ約2.5万人。
同社によれば、現在27の航空会社が中国本土、台湾、東南アジア、東北アジアなど41都市との間を結んでいるとのこと。
このほか、貨物事業については、昨年通期の貨物量は前年比7割増約10万8000トンで、旅客・貨物とも理想的なパフォーマンスだったとの見方を示した。
同社では、2025年のもマカオ政府の方針に沿って中国本土旅客ソースを確固たるものにすると同時に、海外及びマカオ拠点の航空会社との協力により国債市場の開拓を進め、より安定的な路線ネットワークの拡大を図っていく考え。
マカオ国際空港はタイパ島の北東部にあり、ポルトガル統治時代の1995年に開港。東南及び東北アジアとの短・中距離路線が主で、LCCの誘致に積極的なことでも知られる。2019年の年間旅客数は961万1427人で、2012年から8年連続の伸長、開港以来最多記録を2015年から5年連続の更新していたが、2020〜2022年はコロナ禍で旅客数が低迷を余儀なくされ、2023年以降はアフターコロナで回復が進んでいる状況。