マカオ国際空港、2024年の旅客数は約764万人…コロナ前2019年の8割まで回復

 マカオの主要な空の玄関口、マカオ国際空港運営会社にあたる澳門國際機場專營股份有限公司(CAM)は1月6日、昨年(2024年)通期の各種統計資料を公表。

 同空港の昨年通期の旅客数は前年から48%増の延べ764万人超、フライト発着回数は41%増の延べ5.9万回超に上ったとのこと。

 コロナ前2019年通期の旅客数が延べ約960万人で、約8割まで回復したことになる。参考までに、昨年のマカオのインバウンド旅客数(速報値)は約3493.2万人で、2019年からの回復率は88.6%。

 ハイシーズンのひとつとなる前月(2024年12月)については、単月の旅客数が14%増の延べ約69万人、フライト発着回数が10%増の延べ約5280回。クリスマスホリデー期間(2024年12月20〜25日)における単日平均旅客数は延べ約2.2万人、最多は22日の延べ約2.5万人。

 同社によれば、現在27の航空会社が中国本土、台湾、東南アジア、東北アジアなど41都市との間を結んでいるとのこと。

 このほか、貨物事業については、昨年通期の貨物量は前年比7割増約10万8000トンで、旅客・貨物とも理想的なパフォーマンスだったとの見方を示した。

 同社では、2025年のもマカオ政府の方針に沿って中国本土旅客ソースを確固たるものにすると同時に、海外及びマカオ拠点の航空会社との協力により国債市場の開拓を進め、より安定的な路線ネットワークの拡大を図っていく考え。

 マカオ国際空港はタイパ島の北東部にあり、ポルトガル統治時代の1995年に開港。東南及び東北アジアとの短・中距離路線が主で、LCCの誘致に積極的なことでも知られる。2019年の年間旅客数は961万1427人で、2012年から8年連続の伸長、開港以来最多記録を2015年から5年連続の更新していたが、2020〜2022年はコロナ禍で旅客数が低迷を余儀なくされ、2023年以降はアフターコロナで回復が進んでいる状況。

マカオ国際空港の出発フロアの様子(写真:CAM)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ消防局は4月8日に会見を開き、今年第1四半期(2025年1〜3月)の消防関連統計データを公…
  2.  マカオでは、週末にかけて第一の旅客ソースとなる中国本土と香港で3連休となる清明節ホリデー(4月4…
  3.  マカオ政府統計・センサス局は4月7日、マカオの昨年(2024年)12月〜今年(2025年)2月期…
  4.  マカオの複数の政府部門及び地位コミュニティ団体、清掃会社などから成る都市美化・公衆衛生タスクフォ…
  5.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進む中、歩行者による禁止場所及び赤信号での道路横断…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…
  2.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  3.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  4.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…

注目記事

  1.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年4月号
(vol.142)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun