マカオ・大潭山トンネルが2025年下半期にも着工へ
- 2025/1/7 17:33
- 産業・経済
マカオでは、大型公共インフラプロジェクトのひとつとして、タイパ島北東部にある大潭山(タイパグランデ)を貫くトンネル建設計画があり、昨年(2024年)5月末からトンネル及び南側の接続道路の設計・建設工事に関する入札手続きが段階的に進められている。
現在、マカオ半島側と統合型リゾート(IR)施設が集積するコタイ地区の間を自動車で往来する場合、大潭山を避けるかたちでマカオ国際空港側に大きく迂回する必要があるが、大潭山トンネルの整備によって直線的に結ばれ、所要時間の短縮及び周辺道路の混雑緩和が期待されている。北側では昨年10月に開通した「マカオ大橋」との接続が予定されている。
マカオ政府公共建設局(DSOP)は1月7日、同プロジェクトの第1フェーズ工事(設計含む)の第2段階入札手続きを公開実施し、応札資格を持つ5社(昨年8月に8社の参加により行われた応札要件公開会議・審査を経て資格要件を満たした上位5社)から応札があり、すべて受理したとのこと。
大潭山トンネルプロジェクト第1フェーズの総延長は約1.16キロメートル(両側4車線のトンネルが約600メートル、南側接続道路が約400メートル、北側連絡道路が約160メートル)。
今回応札した5社による設計を含む工期は1048〜1049日、応札価格は約7.9億〜11.1億パタカ(日本円換算:約155億〜218億円)で、同局では審査及び発注手続きを経て、今年下半期にも着工を予定しているとした。完成予定時期は単純計算で2028年第2四半期頃ということになる。
このほか、同プロジェクトの北側連絡道路とマカオ大橋の高架との間については、適切なタイミングで接続を行うとしている。