マカオの観光名所でスリ…モンゴル人の男4人逮捕、万引きと覚醒剤吸引の余罪も発覚

 マカオ治安警察局は1月13日、マカオの繁華街で観光名所のマカオ半島・新馬路でスリを行ったとしてモンゴル人の男4人(30〜40代)を逮捕したと発表。複数の余罪についても明らかになったという。

 同月7日、マカオ市民から新馬路でショッピングをしている際、ショルダーバッグのファスナーが開けられているのに気づき、中を確認したところATMで引き出したばかりの現金5000人民元(日本円換算:約11万円)がなくなっているのに気付いたとする通報が寄せられたとのこと。

 通報を受け、同局が「天眼」と呼ばれる公共エリアの監視システムを活用して捜査を進めたところ、4人組の男が被害者へ故意に近づき、役割分担をしながらスリを行った一部始終を確認するとともに、男4人の身元を特定。8日、新馬路近くにあるマッサージ店で逮捕に成功した。

マカオで窃盗に関与したとして逮捕されたモンゴル人の男4人(写真:マカオ治安警察局)

 逮捕時、男らの滞在していたマッサージ店の部屋から近くのスーパーで万引きされた洋酒2本、4人のうち1人所持品から粉末が付着した状態の違法薬物吸引器具とみられる物品が見つかり、調査を経て粉末が「アイス」と呼ばれる覚醒剤だったことが発覚。

 男4人は同局の調べに対し、スリ行為は否認したものの、万引きについては認め、覚醒剤粉末が付着した吸引器具を所持していた男は吸引の事実を認め、薬物検査の結果も陽性だったといい、同局は捜査で得られた情報を総合判断し、4人全員を加重窃盗罪で、うち1人は違法麻薬・向精神薬吸引罪と不適当器具・設備所持罪を付加して検察院送致するとした。

 マカオでは、アフターコロナで社会・経済の正常化が進む中、観光名所周辺やバスの車内といった人混みでスリ被害がしばしば発生しており、警察が累次の注意喚起を行っている。

警察が公開した覚醒剤事案の証拠品(写真:マカオ治安警察局)

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