マカオ、2025年のインバウンド旅客数3800万〜3900万人見込む…コロナ前2019年並み

 マカオでは、アフターコロナで社会・経済の正常化が進み、インバウンド旅客数についても2023年の年初から回復傾向を維持している。

 昨年(2024年)インバウンド旅客数は速報値で前年比23.6%増となる約3493.2万人(延べ、以下同)に上り、目標値の3300万人をクリア。また、コロナ前2019年からの回復率は88.6%に達した。

 マカオ政府旅遊局(MGTO)のマリア・エレナ・デ・セナ・フェルナンデス局長は1月17日に春節(旧正月)シーズンに開催する大型観光イベントの概要発表会見を終えた後、囲み取材へ応じた際、今年(2025年)のインバウンド旅客数をほぼコロナ前2019年並みとなる3800万〜3900万人と見込んでいることを明らかにした。

 回復が一層進むと要因として、中国本土からの「自由行(IVS)」と呼ばれる個人観光旅行スキームの対象エリア拡大、マカオと隣接する珠海市居民が週1回マカオ渡航が可能とする新政策など、昨年から今年にかけて相次いで講じられた中国中央による多数のマカオ支援措置を挙げた。

 このほか、中国本土で大型連休となる春節ホリデー期間中(8日間)のインバウンド旅客数については、1日平均で前年同時期から9%増の約18.5万人(うち中華圏以外からの国際旅客約8000人)を見込んでいるとした。

マカオ政府旅遊局のフェルナンデス局長(前列左)=2025年1月17日(写真:MGTO)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ・コタイ地区にある統合型リゾート(IR)「グランドリスボアパレス(上葡京)」では、昨年(2…
  2.  マカオでは、アフターコロナで社会・経済の正常化が進み、インバウンド旅客数についても2023年の年…
  3.  マカオでは春節(旧正月)シーズンを間近に控え、市内各所で華やかな春節デコレーションの準備が進むほ…
  4.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進む中、歩行者による禁止場所での道路横断やいわゆる…
  5.  マカオ治安警察局は1月17日、コタイ地区の統合型リゾート(IR)併設ショッピングモール内にある3…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…
  3.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  4.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…

注目記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  4.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  5.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年1月号
(vol.139)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun